かっこいい社長の品格。かっこ悪い社長の品性。
雇われの分際で経営者を分析するにはわけがある。
前もって言っておきたい。自分は25歳~30代後半まで会社を経営していた。
そう過去形で今は跡形も残っていないが、自分の中には経営者と雇用者の両方を経験したことで
いろんな技量や知識が身についたと思っている。
起業していた頃の話、しがない零細企業では人手不足で経営者の妻が仕事を手伝うのはよくある。
自分の会社も例外に漏れず妻が会社の仕事を手伝っていた頃のこと…。
妻は仕事場で私のことをこう呼んでいた「社長」
話す言葉遣いも仕事場では決まって”敬語”
私との会話はもちろん、従業員にも必ず敬語で話す「〇〇さん。」、「〇〇です。」、「〇〇します。」だった。
これって当たり前だと思っていた。
会社の社長は自分であって妻は社長じゃないし社長夫人だけであって会社で権限なんて何ひとつ持っていない。
自分からすると社内では妻は従業員以下だと思っていたので、こういうやり取りを徹底させていた。
そんなある日アルバイトの男の子が自分にこう言ってきた「いいですね。社長の奥さん、社長に対しても常に敬語で公私をちゃんと分けているところが尊敬します。」と…。
末端のアルバイトだからこそ気づいたことかもしれない。
このとき今から考えるとたいしたことない社長ではあったがこの時ばかりは「経営者」としての自分を誇りに思えたのを覚えている。
公私をわけアルバイトにも偉そうな態度をとるわけでもなく、常にサポーターに徹する社長夫人。
その姿勢が、結局戦力になり得るような賢明な人材には響くのである。
社長の自分としては気分がいい。
こういうことが社長に必要な品格とか、品性なんだと思う。
成功者はパートナーを観察するとよくわかる。今ではさげまんかあげまんか見極めるのが得意になってきた(笑)
社長本人が悪いのか、奥さんが悪いのかという話ではない、「社長の奥さん」
選んだのは社長本人で、教育出来ていないのも本人で、ほったらかしにしておくと自分の品性も下げてしまうことに
こういったタイプの社長は早く気付いたほうがいい。
奥さんをきちんと操れない社長に、会社を上手くコントロールできるはずがない。
従業員を上手に動かすことができるはずがないのである。
前書きが長くなってしまったが、そんなこんなで自分は今は雇われだがこれまでいろんな経営陣を見てきて、
「未熟だな」と感じたことのある会社の社長に共通するある事項が見てきたのでまとめてみた。
結構、ベンチャー企業を謳い文句したがる特に30代前後の若い世代の起業家に多い”ダメ社長”のパターン
一度成功しても長続きしない会社のトップに共通する”ダメ社長”の特徴7つ
昔、雇っっていた従業員から「社長は意見がころころ変わる」と言われたことがある。
そのときの自分の答えはこうだった「時代に乗って柔軟に変革が必要…。」(撃沈)
すぐに流行りものに飛びついたり、
何も深く考えもせずに行き当たりばったりで経営の方向性を決めるのは典型的な会社を潰す社長の性格。
スピード経営と思いつきは全く異なります。
目の前の損得にしか執着できずに結局、大きな利益を逃している人をこれまでにたくさん見てきました。
長期的なビジョンを描くことができない、その場しのぎの経営しかできないダメ社長です。
このような社長が経営する会社で働いていたとしても素敵な未来は見えない。
とりわけ幼稚な印象受ける若い社長によく見受けられる。
企業経営において「選択と集中」は必須。
間違った選択に気づかずにそのままそこへ注力してしまう。
若さゆえなのか自分の会社を「自分の城=私物」としか思っていない。
なぜなら彼らは自分のために築き上げた会社なのだから、そこで働いている従業員は「雇ってやっている」に過ぎない。
自分の夢を実現するために助力してもらったとはこれっぽちも考えてはいない。
自分がそうだったのだが、要するに脳ミソが幼稚なので、なんでも自分ひとりでやったと思い込んで止まない。
よく見るダメ社長である。
もちろんトップに求められるのはいかなるときも「決断力」です。
なんの分析も下調べもなく思いつきなので、あれこれ悩んだあげくに結局決断できずに先送り・・・。
ならまだしも本人が提案したことも忘れていることもある。
優柔不断に振り回されると本来の仕事ができずに無駄に時間を過ごすことになりかねない。
これも30代の若い社長に多い。社員の気持ちを理解できないダメ社長です。
完全に会社を私物化しているダメ社長の典型。
会社を作ったのは社長自身。
俺たちが働いてお金をもらえる”箱”をつくってもらったのも社長。そこに異論は全くない
だが、じゃなぜ人を雇ってまで強大な企業を作ろうとしたのか?
雇用者の手を借りなければ大きくなれなかったのではないか。
自分を実際の自分以上に大きく見せようとする若い社長に多い。
細かいことを気にしない社長は器の大きな人物のように思えるが、実際には社員が社長の尻拭いをして成り立っている会社が大半。
社員は社長の紙オムツじゃない!
社員に余計な負担をかけないよう細部にまで気を配るのが頼れる社長であり、細かいことをおろそかにするのは
いい加減で会社を潰す社長です。
一代で会社を興したような社長に多い。
自分がしてきたのだから、社員もあたりまえだと考えます。
自分もこのタイプでしたが、少数精鋭とは名ばかりで結局はギリギリの人数で余裕のない人事は経営破たんを招いてしまう。
ギリギリでしか社員を雇わない状況は長引くといつまでも抜け出せずに、せっかくの拡大路線の時にサービス向上などに手が回らず商機を逃してしまう。
私自身がギリギリの社員のほうが人件費も浮き経営が楽だと考えていました。でも今ではそれこそが目の前の損得にしか目がいっていない長期的展望で見れない間違った判断だったことに気が付きました。
最悪、忍耐力しかない人間しか残らずに、私の経験上優秀な社員ほど会社に見切りをつけていなくなります。
顔が日に日にやつれていく従業員がいる会社は要注意です!
いずれ人手不足になって立ち行かなくなるのは目に見えています。
有休をとることを非難したり休みの間の行動を制限するような社風の会社は、ダメ社長が経営している会社です。
出典すべて:キャリアパーク・ビジネス
こんな会社にいると気づいてしまったら、できることなら
さっさと転職を考えたほうがいいかもしれない。
ただし、何度かここでも言うように40代以上にもなれば転職だけが選択肢ではない。
”ダメ社長”でもうまく対処すれば社長をコントロールして自分の望む方向へと誘導できる可能性もあり、
社長の性格や行動を見極めてみるいい機会だと捉えるべきだろう。
身の振り方を考えるのはそれからでも遅くはない。