気遣いがない人に足りない力
信用されない人は「1秒先」の想像力が足りない
マナーはマニュアル化されて教えやすくサラリーマンが働く会社でも
どんな会社でも浸透しやすいが
「気遣い」については、個人の受け捉え方や解釈の違いで
説明するのがむずかしい。
だから、コイツにもう少し気遣いがあったらって思う奴に
具体的に気をつける箇所を指示しにくいのが難点で、
また気遣いが足りない人間の多くは同じく理解力も乏しいやつが多くて
さらに手ごわかったりする。
ここで日本の航空会社ANAのお客様への気遣いについて
とても参考になる文書を拝見したので紹介します。
相手のために先回りして、手を差し伸べる
ANAビジネスソリューションで
ヒューマンエラー対策講師を務める富田典明氏によると
気遣いとは「一歩先を想像する習慣」と言われています。
ANAが人に伝えやすいようにわかりやすくした「気遣い」の定義とは
【1】気遣い、「相手のこと」を想像する習慣
【2】気遣い、「一歩先」を想像する習慣
だという。
何か仕事を頼んだ時に、いつでもなかなか最初に頼んだことを守ってやってくれない
こんなときに、「どうしてやってくれないんだろう?」と、
相手のことを想像することが大切なんだとか。
これにはナットク。
ANAでは、客室乗務員に限らずパイロットや整備士など社員全員に
こういった社員同士の気遣いが浸透しているといわれます。
パイロットや整備士は
・予定どおりに作業が進む場合
・予定どおりに作業が進まない場合
これらのことを事前に想像して頭の中でシミュレーションしておくというのです。
とても素晴らしい習慣だと思いますね。
事前に「作業に支障が出るかもしれない要因」を想像しておき、
それら支障がもしでたときの対処方法まで自分の頭の中に叩き込んでいく
こうすることでたとえ頼まれた仕事でも
受け身ではなく、自分から主体的に仕事を進めることができます。
仕事をしているもの同士が相手のことを気遣いながら仕事することは
みんなの仕事を円滑にすすめられ
すぐには何か目に見えるような結果を生むことは無くても
あとあと大きな成果を生んでくれるに違いありません。