優秀な社員が会社を辞めていく理由9つ
今月いっぱいで自分がひいきにしていた部下の社員が辞めていく。
元の上司だった人の手引き(出資)で独立して事務所を持つために旅立っていく。
有能であるからこそ一つの会社に収まらず独立していくのに対して、サラリーマンとはいえ、ある部署を任された責任者として、その有能な社員を社内留保できないのは何故なのか?
自問自答をしているときにある答えに辿り着いたのでここに記しておきたい。
優秀で有能な社員が会社を辞めようと考えるときの理由を、もっとも重要だと思う順に並べてみた。
フィードバックがなく成長を実感できていない
有能な社員ほど経営陣にとってもグサっとくるような鋭いことを言ってくるもので、時にはそれが煙たくなることもあるのだが、その気持ちを部下に向けて表面化してしまうとその人物が優秀であればあるほど固く閉ざしてしまう。
優秀なマネージャーは、社員の優秀さに関係なく、常に彼らに注意を払い、耳を傾け、フィードバックを与えます。彼らの能力を向上させられるかどうかは、マネージャーにかかっていることを理解している。
出典:TABILABO
間違った人”が昇進し不満が溜まっている
有能な社員ほど同じように高次元で志同じくして働ける同僚を望む傾向にあります。
そんな中、自分の意志とは正反対の社員人事があったとしたら最悪ケースに。
選ぶのは会社だとしても、何の評価基準や昇進昇格制度もないあまりにも不合理で私利的な判断だけの人事評価には、優秀な社員は会社に見切りをつけることになる。
負担が大きすぎて燃え尽きてしまった
有能な社員は有能であるからこそ、ほかの社員と比べていろんなところに気づき自ら率先して仕事をこなす。
自然と社内での人望も信頼も厚くなり、どうしても大事な仕事が彼らに集中しがちになる。
過去にアメリカで行われた研究でも会社を辞めていく社員の理由でもっとも多い理由が「過労」である。
相手が有能な場合、どうしても重労働を課す必要があるときは会社がその必要性を本人に示す必要がある。
優秀な社員の仕事量をどうしても増やす必要がある場合は、その社員に対して特別な報酬を支払う必要があるでしょう。たとえば、昇給や昇進など。それらは仕事量の増加を理解してもらう上で必要なこと。
出典:TABILABO
小さな裁量しか与えられていない
いくら経営陣や優秀な上司でも、有能な部下のほうが驚くような有益な助言をしてくることがある。
有能な社員は情熱をもって仕事をしているもの。
見合うだけの視野を大きく広げてあげられていないと、社内で羽ばたく機会がなく、自分の立ち位置に不満を抱きはじめる。
”創造性”を発揮できない
先のことと同じく有能で優秀な社員はいろんなところに気づき目が行き届くので、あらゆる社内のことを常に改善していきたいと考えています。
それらを意見具申する場所を与えなかったり、意見しても改善努力すらしようとしない会社では、会社の未来も教育していく立場の私たちの未来をも創造できなくなってしまいます。
挑戦しがいのある刺激的な仕事がない
優秀な社員は日々のルーチンになっている仕事だけでは退屈を感じます。
社員の背中を押してやり、居心地がいいだけの仕事から抜き出しさらに活躍できる場所を与えなければ社員を退屈から解放してやるのに、より大きな事項を任せて「自分の力が及ばないことを自覚させる」ことも時として必要だと説く人もいます。
上司との一体感を感じられていない
つまりは人間関係ですね…。
有能な社員が辞めていく理由の過半数がこれだとも言われています。
上司が約束を守らず信頼できない
部下と何か約束をしてそれを守らなかったとしたら…。
自分が約束を守らないのに彼らが約束を果たすことはない。
約束の内容の重要度に関わらず、守られない約束が蓄積されていくと会社自体に不信感を抱くようになる。
やっぱり褒められたいし、名誉も欲しい
「能ある鷹は爪隠す」という言葉通り、優秀な社員は勤務形態や給与にたとえ不満があったとしても、頑なに口を閉ざしたまま働きつづけますが、報酬や待遇で実力を評価されていることを実感できていない場合、一生懸命に働いてきたことを認められ、名声を得たいと思っているもの。
彼らが仕事を通じて何を得たいのか、要望や意見などを聞き出すため多くの話し合いの機会をつくらなければいけません。
もういちど自分の置かれている立場を踏まえ辞めていく社員のあとに、新しく入ってくる人材のために気持ちを切り替えておきたい。
ん???
俺自身が会社に残留していることに疑問を持っていたとしたら・・・その場合どうすればいいんだ?
ナゾは深まるばかり・・・。