アメリカの企業もが模倣したトヨタのタレント開発者人事

タレント”を活用する働き方とは

数年前から言われてきた日本の人事、ものつくり文化ともいわれるのに
それらを創造し、開発してきた人間たちよりも

それをアウトプットする営業マンの方が評価される会社の人事。

世代交代が上手くいかず技術の継承が進まないと何年も言われ続けてきたが
それはそのとおりだ、技術者には”旨味がない”から若い者たちはやりたがらないだろう。

最近シャープが台湾の企業に買収され多くの、有能な技術者たちが
つぎつぎと同業他社へ流出していったニュースを見たばかり。

あの誰もが知るアメリカの企業ボーイングや、オフィス用家具のスチールケース、ハーレーダビッドソンなどが取り入れた
開発設計部門に趣を置くトヨタの人事制度を紹介したい。

トヨタの主査(チーフエンジニア)とは担当する自動車のゼロからの企画、そして開発から販売すべてに責任を持つポジションだ。企業の社長と同等の権利と責任を与えられる。
出典:フォーブス・ジャパン

「生産現場ではアウトプットが決まっている。誰がやっても同じでなくてはいけません。しかし開発は何をつくるのか決まっていない。富を生み出す創造的な知識労働です。トヨタでそれを担っていたのが主査を中心とした設計者たちなんです」
出典:フォーブス・ジャパン

多くの日本の企業はタレントを生かせていない。タレントのヘッドハンティングが盛んなアメリカ企業と違い、一般社員と処遇が変わらず、これは経営者と人事部ともに現代的な意味での人事施策を機能させられていない
出典:フォーブス・ジャパン

研究開発費だけでトヨタは1兆円(売る上げ高27兆円/2015)、トヨタの子会社デンソーは5,000億円(売上高4兆3,000億円/2015)を投じているが、10兆円を売り上げる日立製作所でも約2,000億〜3,000億円にとどまる。いかにトヨタが開発に注力しているかがわかる。
出典:フォーブス・ジャパン

結局、目の前に見えるものにしか投資できない企業に
大きな明日はない。

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